カフェオレと方眼紙

ちょーけっしゃ短歌ユニット「うるしのこ」が短歌よみます

対談

うるしのこ、宇都宮敦『ピクニック』を読む・その11

読んでいる歌集『ピクニック』 18.突風に 19.愛の名の 20.人呼んで 読んでいる歌集『ピクニック』 ピクニック (gift10叢書)作者: 宇都宮敦出版社/メーカー: 現代短歌社発売日: 2018/11/27メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 18.突風に 突風にレジャ…

うるしのこ、宇都宮敦『ピクニック』を読む・その10

読んでいる歌集『ピクニック』 14.くちびるに 15.浅知恵の 16.破れたのは 17.年甲斐もなく 読んでいる歌集『ピクニック』 ピクニック (gift10叢書)作者: 宇都宮敦出版社/メーカー: 現代短歌社発売日: 2018/11/27メディア: 単行本この商品を含むブログを見る …

うるしのこ、宇都宮敦『ピクニック』を読む・その9

読んでいる歌集『ピクニック』 11.君の「も」に 12.手の甲で 13.知ってる 読んでいる歌集『ピクニック』 ピクニック (gift10叢書)作者: 宇都宮敦出版社/メーカー: 現代短歌社発売日: 2018/11/27メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 11.君の「も」に …

うるしのこ、宇都宮敦『ピクニック』を読む・その8

読んでいる歌集『ピクニック』 8.手のひらで 9.言葉をもたない 10.いつまでも 読んでいる歌集『ピクニック』 ピクニック (gift10叢書)作者: 宇都宮敦出版社/メーカー: 現代短歌社発売日: 2018/11/27メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 8.手のひらで…

うるしのこ、宇都宮敦『ピクニック』を読む・その7

読んでいる歌集『ピクニック』 4.まず頬が 5.君は僕の 6.左手で 7.腰のところで 読んでいる歌集『ピクニック』 ピクニック (gift10叢書)作者: 宇都宮敦出版社/メーカー: 現代短歌社発売日: 2018/11/27メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 4.まず頬が…

うるしのこ、宇都宮敦『ピクニック』を読む・その6

読んでいる歌集『ピクニック』 1.かろうじて 2.歩きつかれた 3.それでいて 読んでいる歌集『ピクニック』 ピクニック (gift10叢書)作者: 宇都宮敦出版社/メーカー: 現代短歌社発売日: 2018/11/27メディア: 単行本この商品を含むブログを見る《う》今回は私、…

うるしのこ、宇都宮敦『ピクニック』を読む・その5

読んでいる歌集 あともうすこし、対談のつづき 16. 君の組んでいる 17. 前髪を 18.車窓から 19.ヘリポートの 20.生きている これをもちまして 読んでいる歌集 ピクニック (gift10叢書)作者: 宇都宮敦出版社/メーカー: 現代短歌社発売日: 2018/11/27メディア:…

うるしのこ、宇都宮敦『ピクニック』を読む・その4

読んでいる歌集 対談のつづき、まだまだしゃべるよ 12. 左手の 13. ぶん投げた 14. この春の 15. 嫌なやつに 読んでいる歌集 ピクニック (gift10叢書)作者: 宇都宮敦出版社/メーカー: 現代短歌社発売日: 2018/11/27メディア: 単行本この商品を含むブログを見…

うるしのこ、宇都宮敦『ピクニック』を読む・その3

読んでいる歌集 対談の続き 9. 訊かれれば 10. 文庫売り場で 11. 夜明け前 読んでいる歌集 ピクニック (gift10叢書)作者: 宇都宮敦出版社/メーカー: 現代短歌社発売日: 2018/11/27メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 対談の続き 〔の〕えーと、次は…

うるしのこ、宇都宮敦『ピクニック』を読む・その2

はじめに つづきまして 5.目をふせて 6.またあんた 7.コンビニへ 8.水玉の はじめに ピクニック (gift10叢書)作者: 宇都宮敦出版社/メーカー: 現代短歌社発売日: 2018/11/27メディア: 単行本この商品を含むブログを見るここからはのつ選の20首のうち、残りの…

うるしのこ、宇都宮敦『ピクニック』を読む・その1

はじめに というわけで 1.かっこいい 2.雪渓を 3.オーロラの 4.好きな食べ物 ということで はじめに おひさしぶりです! 2年ちょっとぶりに、ちょーけっしゃ短歌ユニット「うるしのこ*1」再始動することにしました。 のんびりやっていきたいと思いますので、…

第2回 口ずさんじゃう、だって短歌なんだもん(3)Re:ちえこさま

​のつ ちえこ さま台風は過ぎたのに、またも雨。 思い出というわけではないのだけれど、台風の日には、危険と隣り合わせの解放感があって、傘という防具なんて放棄して積極的に自然に降伏してしまいたいという気持がわいてくるんだよね。 ​ただし荷物と靴さ…

第2回 口ずさんじゃう、だって短歌なんだもん(3)To.うるしはらさま

漆原 涼さまうるしはらさーん、また台風だよー!! 私の一番の台風の思い出は、中学生の時に通学路にしていた池が湖くらい大きい某O公園の上空を、カラスが羽を広げたまま風に身を任せてグルグル回転してとんでいたこと。ここでいう回転とはローリングストー…

第2回 口ずさんじゃう、だって短歌なんだもん(2)Re:うるしはらさま

漆原 涼さまうるしはらさん、お手紙ありがとう。お手紙を書くと雨が降り、お返事を書くと晴れる。わたしたちの文通はどうやら天候を司る力を得たんじゃなかろうか。 そんな女心と秋の空です。でも空に浮かぶ鰯雲より、秋刀魚の塩焼きが食べたい乙女心ではあ…

第2回 口ずさんじゃう、だって短歌なんだもん(2)To.ちえこさま

​のつ ちえこ さまいま、雷鳴と一緒に降り出した雨のせいで喫茶店から出られなくなってしまいました。ひどい雨の夜。夏だけじゃなく秋だって驟雨で驚かしにかかっているみたい。 でも、雨の夜は窓の外の雨がひどければひどいほどおだやかな心持ちになれるか…

第2回 口ずさんじゃう、だって短歌なんだもん(1)Re:ちえこさま

のつ ちえこ さまお手紙、ありがとう( 電子的な媒体だけれど、これはお手紙*1とよびたい)。 晴れ女のちえこさんがお手紙をくれたから、今日はさらりとした晴れです。台風も無事にすぎてよかった。いまは、すこしひやりとしている風が吹いていて、着慣れた…

第2回 口ずさんじゃう、だって短歌なんだもん(1)To.漆原さま

漆原 涼さま お元気ですか? 台風が狙ったように週末に来ますね。ちなみにこれを書いている時点、終日ざざぶりの雨でした。窓から外みただけで、あ、これは無理だなって出かけるのは早々に諦めてしまうような。だからといって家にこもって何かするというわけ…

第1回 歌人もすなる一首評というのをひとまずしてみんとてするなり(6)

今月にわたりお送りしておりました第1回の最終回です!最後まで駆け抜けます!目次 取り上げた短歌 1.初読感想「イメージの立ち上がりから広がりへ」 2.形容詞をどこまで使う? 3.歌の器 4.歴史性と新しさ、そして私たちはどこへ行くのか?! 今回の短歌・…

第1回 歌人もすなる一首評というのをひとまずしてみんとてするなり(5)

目次 取り上げた短歌 1.初読感想「変な歌」 2.考える私と食べる私 2.近代の私と現代の私 取り上げた短歌 Jeわれ penseおもう, doncゆえに Jeわれ suisあり ルマンドを食べる おいしい すごく とおもう 1.初読感想「変な歌」 (の)今回はちょっと不思議感あ…

第1回 歌人もすなる一首評というのをひとまずしてみんとてするなり(4)

無事、第1回その4を迎え、折り返し地点にやってまいりました! みなさんにじわじわ楽しさが伝えられたと思います! 今回は言葉が現実にもたらす衝撃についてのトークです!目次 取り上げた短歌 1. 初読印象「穏やかさをまとった凄み」 2. 言葉が連れてくる…

第1回 歌人もすなる一首評というのをひとまずしてみんとてするなり(3)

さて、3首目に来まして、まさかの1首をはさみます。 (の)さて、どうしましょうか。これ行ってみましょうか 朝ぼらけ有明の月とみるまでに吉野の里にふれる白雪 (う)古典きた!笑 なぜまたこの歌を (の)多分わたしが、この「5・7・5・7・7」とい…

第1回 歌人もすなる一首評というのをひとまずしてみんとてするなり(2)

続きまして2首目。(う)次はこの歌で行ってみたいと思います! 乳房まで湯に浸かりおり信じたいから測らない水深がある (う)中城ふみ子賞佳作をとった連作*1の1首からです(の)うるしはらさん的にはどこに惹かれる感じなん?(う)そうね、最近上の句*…

第1回 歌人もすなる一首評というのをひとまずしてみんとてするなり(1)

みなさん改めましてこんにちは! ちょーけっしゃ短歌ユニット「うるしのこ」です。日ごろ短歌を楽しんでいる二人なのですが、のつの呼びかけでユニット組んでは見たものの、なにをすればいいのだろう??ということになり、とりあえず某日某所にて第1回ガー…